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元気モバイル(現:And Joy)のサイコミステリーシリーズ THREE ANGEL CRY Sin-罪- Innocent Noise Cold Rain Bloody Tears 横浜牧師館殺人事件 イザナミの花婿 CHAIN-白馬の騎士連鎖殺人事件- ノベル:天楼閣殺人事件 -血染めのハシバミ- 銀幕の天蓋 死屍神島の焔魂 -鵺の鳴く夜- 相田衛の殺人 -死が二人を別つまで-
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2010年4月3日 韓国推理作家協会が刊行している推理小説専門誌『季刊ミステリ』(계간 미스터리)で実施されている「季刊ミステリ新人賞」の受賞者リスト。 情報源・人名のカタカナ表記法など、注意点はページ下。 2007年~2009年 受賞作品リスト ■15号(2007年春号) 「酒に酔ったオートバイ」イ・デファン(1980年生) (「술 취한 오토바이」이대환) ■16号(2007年夏号) なし ■17号(2007年秋号) 「彼と私のジグダンス」シン・ジェヒョン(1982年生) (「그와 나의 지그춤」신재형) 「安楽死」クヮク・ジヨン (「안락사」곽지연) ■18号(2007年冬号) 「催眠」ソル・イニョ(1975年生) (「최면」설인효) ※『ミステリマガジン』2009年1月号に短編「そして誰もいなくなった」が掲載された際の名前の表記は「ソル・インヒョ」。名前の表記法についてはページ下参照。 ■19号(2008年春号)応募総数12編 「東城路」キム・ジュドン(1976年生) (「동성로」김주동) ※東城路(トンソンノ)は、韓国テグにある通りの名前。選評によれば、テグを舞台にした正統派ハードボイルドで、謎解き要素はないそうだ。この回で最終候補になっていたのが、ソン・ソニョン「誰が私のラーメンを食べたんだ?」。こちらは選評で、「90年代に日本で生まれた日常の謎ミステリに通じる」作品だと言われており、消えたラーメンを探す1人称話し手の推理過程を見せる作品だという(のちに2008年版『今年の推理小説』に掲載された)。 選評:http //editor.ijakga.com/post/view.asp?pno=87 ■20号(2008年夏号)応募総数15編 「Swallow s Nest castle殺人事件」ソン・ソニョン(1974年生) (「제비둥지 성의 살인사건」손선영) ※「Swallow s Nest castle」(ツバメの巣城)はウクライナに実在する城。検索して写真を見てみると、まさに推理小説の舞台にふさわしい場所に思える。この作品は選評によると、「ミスディレクションの妙味を非常によくいかした作品だ」とのこと。 選評:http //editor.ijakga.com/post/view.asp?pno=570 ■21号(2008年秋号)応募総数44編 「夏休み」キム・ジア(女性) (「여름휴가」김지아) 「画面の向こうの人間」パク・ハイク(女性、1981年生) (「화면 저편의 인간」박하익) ※「夏休み」は女性の1人称視点で語られる心理物。「画面の向こうの人間」は、偶然犯罪現場を目撃した青年の話。 選評:http //editor.ijakga.com/post/view.asp?pno=1899 ■22号(2008年冬号)応募総数31編 「良い友達」ソン・シウ(女性、1979年生) (「좋은 친구」송시우) ※人間の良い友達=「犬」と獣医師が出てくる話。キャラクターがよく生きている作品だとのこと。 選評:http //blog.daum.net/ilovemystery/27 ■23号(2009年春号) 「首のないインディアン」キム・ジェソン (「목 없는 인디언」김재성) 「戊寅年カトリック邪教記録」チェ・ジス (「무인년 천주교 사교 기록」최지수) ■24号(2009年夏号) 刊行が遅れて2009年秋号と同時刊行になったため、新人賞作品なし ■25号(2009年秋号) 「101」イム・テフン (「101」임태훈) ■26号(2009年冬号) 「死者のための祈祷」ジョンヒョク (「죽는 자를 위한 기도」정혁) 2007年以前の受賞者 ■2003年夏号(2003年7月) 第2回季刊ミステリ新人賞受賞作 「鏡の中にもう一つの鏡がある」キム・ヨン (「거울 속에 또 다른 거울이 있다」김연) ※ソン・ソニョン氏のブログによれば、季刊ミステリ新人賞は2007年から定期的に行われるようになったようで、それ以前のことは良く分からなかった。 情報源 すでに雑誌が品切れで入手不能のものも多く、タイトル・受賞者情報のほとんどは、韓国ネット書店での『季刊ミステリ』各号の内容紹介に頼っています。 ただし、ネット書店での内容紹介自体が完全なものではないので、このリストも完全なものではありません。 人名のカタカナ表記の際の方針 韓国の人の名前を日本語で書く場合、発音通りにカタカナで書く方法と、文字で区切ってカタカナで書く方法があります。 例:スケート選手の「金妍兒」 発音通り:キム・ヨナ 文字で区切って表記:それぞれの漢字の読みは「金(キム)・妍(ヨン)・兒(ア)」なので「キム・ヨンア」 例:梁石日 発音通り:ヤン・ソギル 文字で区切って表記:ヤン・ソクイル このページでは、発音通りの表記法を採用しています。 韓国ミステリ紹介 目次へ
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2013年6月22日 最終更新:2014年7月31日 ※ページタイトルは「非英語圏作品一覧」としたが、中南米やアフリカ、アジアの作家(およびアジア系の作家)が英語で書いたミステリも含む。 Index フランス・ベルギー ドイツ・スイス イタリア 北欧 中南米 アフリカ アジア フランス・ベルギー フランス語で書かれたミステリの邦訳。 16 ジョルジュ・シムノン メグレ罠を張る 峯岸久 1976年4月 HM16-1 ポケミス408 メグレと老婦人 日影丈吉 1976年11月 HM16-2 ポケミス622 31 ボアロー&ナルスジャック 影の顔 三輪秀彦 1976年8月 HM31-1 ポケミス475 死者の中から 日影丈吉 1977年6月 HM31-2 ポケミス278 悪魔のような女 北村太郎 1996年7月 HM31-3 ポケミス130 44 シャルル・エクスブライヤ 死体をどうぞ 三輪秀彦 1977年3月 HM44-1 ポケミス925 58 ガストン・ルルー 黄色い部屋の秘密 日影丈吉 1978年8月 HM58-1 ポケミス237 黒衣夫人の香り 日影丈吉 1979年3月 HM58-2 ポケミス238 オペラ座の怪人 日影丈吉 1989年5月 HM58-3 79 ミシェル・グリゾリア 海の警部 篠原義近 1982年3月 HM79-1 1978年ミステリ批評家賞 殺人海岸 佐宗鈴夫 1982年7月 HM79-2 82 ルイ・C・トーマ 死のミストラル 岡村孝一 1982年7月 HM82-1 ポケミス1267 / 1976年ミステリ批評家賞 92 J・P・マンシェット 危険なささやき 藤田宜永 1983年10月 HM92-1 173 レイモン・マルロー 春の自殺者 岡村孝一 1992年7月 HM173-1 ポケミス1258 213 ブリジット・オベール マーチ博士の四人の息子 堀茂樹、藤本優子 1997年2月 HM213-1 森の死神 香川由利子 1997年6月 HM213-2 1997年フランス推理小説大賞 鉄の薔薇 堀茂樹 1997年10月 HM213-3 ジャクソンヴィルの闇 香川由利子 1998年4月 HM213-4 カリブの鎮魂歌 藤本優子 1999年10月 HM213-5 闇が嚙む 香川由利子 2000年3月 HM213-6 雪の死神 香川由利子 2002年2月 HM213-7 異形の花嫁 藤本優子 2003年5月 HM213-8 死の仕立屋 香川由利子 2004年6月 HM213-9 神のはらわた 香川由利子 2006年5月 HM213-10 247 トニーノ・ベナキスタ 夜を喰らう 藤田真利子 2001年4月 HM247-1 266 ミシェル・クレスピ 首切り 山中芳美 2002年7月 HM266-1 2001年フランス推理小説大賞 280 ドミニク・ディアンス プティ・ベーゼ 山中芳美 2003年8月 HM280-1 292 ティエリー・ジョンケ 蜘蛛の微笑 平岡敦 2004年6月 HM292-1 私が、生きる肌 平岡敦 2012年4月 HM292-2 【『蜘蛛の微笑』改題・新装版】 312 モーリス・ルブラン 怪盗紳士ルパン 平岡敦 2005年9月 HM312-1 カリオストロ伯爵夫人 平岡敦 2005年8月 HM312-2 奇岩城 平岡敦 2006年5月 HM312-3 水晶の栓 平岡敦 2007年2月 HM312-4 ルパン、最後の恋 平岡敦 2013年5月 HM312-5 ポケミス1863 313 フィリップ・ベッソン ぼくは死んでいる 稲松三千野 2005年9月 HM313-1 400 カミ 機械探偵クリク・ロボット 高野優 2014年2月 HM400-1 ポケミス1837 フランス・ミステリのアンソロジー HM102-1 ジョルジュ・シムノン他『フランス・ミステリ傑作選1 街中の男』(長島良三編、ハヤカワ・ミステリ文庫、1985年4月) - 11編収録「街中の男」ジョルジュ・シムノン(長島良三訳) 「犬」ボアロー&ナルスジャック(長島良三訳) 「トンガリ山の穴奇譚」カミ(堀内一郎訳) 「見えない眼」スタニスラス=アンドレ・ステーマン(武田満里子訳) 「七十万個の赤蕪」ピエール・ヴェリ(篠原義近訳) 「羊頭狗肉」フランシス・ディドロ(川口美樹子訳) 「悪い遺伝」フレデリック・ダール(長島良三訳) 「壁の中の声」ミシェル・グリゾリア(篠原義近訳) 「つき」ルイ・C・トーマ(長島良三訳) 「殺人あ・ら・かると」フランソワーズ・サガン(長島良三訳) 「自殺ホテル」アンドレ・モロワ(長島良三訳) HM102-2 カトリーヌ・アルレー他『フランス・ミステリ傑作選2 心やさしい女』(長島良三編、ハヤカワ・ミステリ文庫、1985年5月) - 10編収録「ロドルフと拳銃」ノエル・カレフ(野口雄司訳) 「階段に警官がいる」トーマ・ナルスジャック(堀内一郎訳) 「対案」ピエール・ボアロー(佐々木善郎) 「ピエトルモンの夜」クロード・アブリーヌ(篠原義近訳) 「すてきな片隅」ローラン・トポール(篠原義近訳) 「甘い、甘いミュージック」クロード・シャブロール(長島良三訳) 「罠」ジルベール・タニュジ(谷亀利一訳) 「葬送爆弾」ジャン・フランソワ・コートムール(篠原義近訳) 「心やさしい女」カトリーヌ・アルレー(長島良三訳) 「金の斧」ガストン・ルルー(川口美樹子訳) おまけ:ハヤカワ文庫NVのフランス・ミステリ ルネ・ベレット『わが体内の殺人者』(高野優訳、ハヤカワ文庫NV、1992年5月) ジャック・ミリエズ『人類博物館の死体』(香川由利子訳、ハヤカワ文庫NV、2009年10月) - 2008年フランス冒険小説大賞 フランク・ティリエ『シンドロームE』【上下巻】(平岡敦訳、ハヤカワ文庫NV、2011年11月) 『GATACA』【上下巻】(平岡敦訳、ハヤカワ文庫NV、2013年5月) ドイツ・スイス ドイツ語で書かれたミステリの邦訳。 263 フリードリッヒ・デュレンマット(スイス) 約束 前川道介 2002年5月 HM263-1 ポケミス593 380 ゾラン・ドヴェンカー(ドイツ) 謝罪代行社 【上下巻】 小津薫 2011年8月 HM380-1,2 ポケミス1850 ※ポケミス版と同時発売 2010年フリードリヒ・グラウザー賞 おまけ:ハヤカワ文庫NVのドイツ・ミステリ アキフ・ピリンチ『猫たちの聖夜』(池田香代子訳、ハヤカワ文庫NV、1997年11月) ※文庫化 ザビーネ・ティースラー『チャイルド・コレクター』【上下巻】(小津薫訳、ハヤカワ文庫NV、2008年1月) フランク・シェッツィング『深海のYrr(イール)』【上中下巻】(北川和代訳、ハヤカワ文庫NV、2008年4月) - 2005年ドイツ・ミステリ大賞第2位 『黒のトイフェル』【上下巻】(北川和代訳、ハヤカワ文庫NV、2009年2月) 『砂漠のゲシュペンスト』【上下巻】(北川和代訳、ハヤカワ文庫NV、2009年8月) 『LIMIT(リミット)』【全4巻】(北川和代訳、ハヤカワ文庫NV、2010年6月-7月) 『沈黙への三日間』【上下巻】(北川和代訳、ハヤカワ文庫NV、2011年3月) イタリア イタリア語で書かれたミステリの邦訳。 286 マルチェロ・フォイス 弁護士はぶらりと推理する 草皆伸子 2004年1月 HM286-1 中編(短めの長編)2編収録(『いかなるときでも心地よきもの』、『空から降る血』)。『いかなるときでも心地よきもの』は1998年シェルバネンコ・ミステリ大賞受賞、2003年英国推理作家協会(CWA)エリス・ピーターズ賞(最優秀歴史ミステリ賞)ノミネート。 おまけ:ハヤカワ文庫NVのイタリア・ミステリ ルカ・ディ・フルヴィオ『ディオニュソスの階段』【上下巻】(飯田亮介訳、ハヤカワ文庫NV、2007年9月) 北欧 北欧の言語で書かれたミステリの邦訳。 354 オーサ・ラーソン(スウェーデン) オーロラの向こう側 松下祥子 2008年8月 HM354-1 赤い夏の日 松下祥子 2008年10月 HM354-2 黒い氷 松下祥子 2009年5月 HM354-3 373 ラーシュ・ケプレル(スウェーデン) 催眠 【上下巻】 ヘレンハルメ美穂 2010年7月 HM373-1,2 契約 【上下巻】 ヘレンハルメ美穂 2011年7月 HM373-3,4 交霊【上下巻】 岩澤雅利、羽根由 2013年12月 HM373-5,6 381 スティーグ・ラーソン(スウェーデン) ミレニアム 1 ドラゴン・タトゥーの女 【上下巻】 ヘレンハルメ美穂、岩澤雅利 2011年9月 HM381-1,2 文庫化 ミレニアム 2 火と戯れる女 【上下巻】 ヘレンハルメ美穂、山田美明 2011年11月 HM381-3,4 文庫化 ミレニアム 3 眠れる女と狂卓の騎士 【上下巻】 ヘレンハルメ美穂、岩澤雅利 2011年12月 HM381-5,6 文庫化 384 サラ・ブレーデル(デンマーク) 見えない傷痕 高山真由美 2012年8月 HM384-1 385 ユッシ・エーズラ・オールスン(デンマーク) 特捜部Q 檻の中の女 吉田奈保子 2012年10月 HM385-1 ポケミス1848 特捜部Q キジ殺し 吉田薫、福原美穂子 2013年4月 HM385-2 ポケミス1853 特捜部Q Pからのメッセージ 吉田薫、福原美穂子 2013年12月 HM385-3,4 ポケミス1860 390 ヨハン・テオリン(スウェーデン) 黄昏に眠る秋 三角和代 2013年3月 HM390-1 ポケミス1846 398 ヴィヴェカ・ステン(スウェーデン) 静かな水のなかで 三谷武司 2013年11月 HM398-1 夏の陽射しのなかで 三谷武司 2014年1月 HM398-2 煌めく氷のなかで 三谷武司 2014年3月 HM398-3 405 アンデシュ・デ・ラ・モッツ(スウェーデン) 監視ごっこ 真崎義博 2014年7月 HM405-1 おまけ:ハヤカワ文庫NVの北欧ミステリ A・J・カジンスキー(デンマーク)『ラスト・グッドマン』【上下巻】(岩澤雅利訳、ハヤカワ文庫NV、2012年6月) 北欧関連の英語作品(ハヤカワ・ミステリ文庫) デイヴィッド・ヒューソン『キリング』全4巻(山本やよい訳、HM388-1,2,3,4、2013年1月~4月)デンマークの大ヒットミステリドラマをイギリスのミステリ作家が小説化したもの。(他出版社で「デヴィッド・ヒューソン」表記の著書あり) 中南米 241 ホセ・ラトゥール(キューバ) 追放者 酒井武志 2001年2月 HM241-1 原語:英語 2000年エドガー賞最優秀ペーパーバック賞ノミネート ハバナ・ミッドナイト 山本さやか 2003年3月 HM241-2 原語:英語 273 ダニエル・チャヴァリア(ウルグアイ、キューバ) バイク・ガールと野郎ども 真崎義博 2002年11月 HM273-1 原語:スペイン語 2002年エドガー賞最優秀ペーパーバック賞 366 パブロ・デ・サンティス(アルゼンチン) 世界名探偵倶楽部 宮崎真紀 2009年10月 HM366-1 原語:スペイン語 『追放者』はスペイン語で作品を発表していたホセ・ラトゥールが初めて英語で書いた作品。『ハバナ・ミッドナイト』も英語作品。 アフリカ 371 ロジャー・スミス(南アフリカ共和国) 血のケープタウン 長野きよみ 2010年6月 HM371-1 原語:英語 2010年ドイツ・ミステリ大賞第2位 はいつくばって慈悲を乞え 長野きよみ 2011年3月 HM371-2 原語:英語 392 デオン・メイヤー(南アフリカ共和国) 追跡者たち 【上下巻】 真崎義博、友廣純 2013年6月 HM392-1,2 原語:アフリカーンス語 2012年英国推理作家協会インターナショナル・ダガー賞ノミネート 関連情報デオン・メイヤー『追跡者たち』と同日発売のハヤカワ文庫SF、ローレン・ビュークス『ZOO CITY(ズーシティ)』(和爾桃子訳)も南アフリカ共和国の作家の作品。帯には「ハードボイルドSFミステリ」とある。 アジア アジア系作家も含む。 50 エドワード・アタイヤ(レバノン) 細い線 文村潤 1977年5月 HM50-1 原語:英語 ポケミス131 259 ジョー・シャーロン(中国出身アメリカ在住の作家) 上海の紅い死 【上下巻】 田中昌太郎 2001年11月 HM259-1,2 原語:英語 2001年エドガー賞最優秀新人賞ノミネート作 369 フランシー・リン(アメリカ出身在住、台湾系アメリカ人) 台北の夜 和泉裕子 2010年1月 HM369−1 原語:英語 2009年エドガー賞最優秀新人賞受賞作 ジョー・シャーロンの漢字表記は裘小龍(きゅう しょうりゅう)。中国語読みは「チウ・シアオロン」。 関連ページ 非英語圏ミステリ各種リスト 非英語圏ミステリ各種リスト 1ポケミス非英語圏作品一覧 創元推理文庫海外ミステリ非英語圏作品一覧 年間ミステリランキング 非英語圏作品一覧 非英語圏ミステリ2013年の邦訳出版一覧 非英語圏ミステリ各種リスト 2北欧ミステリ邦訳一覧 南欧ミステリ邦訳一覧 フランスのミステリ賞受賞作の邦訳一覧 フランス・ミステリ必読30冊(『ミステリマガジン』2003年7月号)
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2011年11月8日 「韓国ミステリ史」は、20世紀初頭から現代(2011年)までの韓国の探偵小説/推理小説/ミステリの歴史を、第一章から第五章(+特別編2ページ)の全7ページに分けて紹介するものである。 『韓国ミステリ史 第一章』では、そのうち20世紀初頭から1930年代までを扱っている。 目次 はじめに 第一章 20世紀初頭~1930年代:韓国ミステリ草創期第一節 韓国初の創作探偵小説は何か 第二節 イ・ヘジョ(李海朝)による韓国初の創作探偵小説『双玉笛(そう ぎょくてき)』 第三節 探偵小説専門作家不在の時代(1)黒岩涙香の翻案小説を再翻案した韓国の翻案小説 (2)その他の翻訳・翻案探偵小説 (3)1920年代~1930年代の創作探偵小説 第四節 邦訳された20世紀初頭~1930年代の韓国探偵小説 参考文献 はじめに 今から約10年前、早川書房の『ミステリマガジン』2000年10月号は「コリアン・ミステリ・ナウ」と題する韓国ミステリの特集を組んだ。その特集ページの扉に書かれた文を引用する。 かつては“近くて遠い国”といわれた韓国も、近年では映画「シュリ」(Wikipedia)が日本でも大ヒットしたり、日本のアイドルが韓国で人気を博すなど、しだいに身近な存在になりつつあります。しかし、ことミステリに関しては、日本の作品がいくつか輸出されているだけで、彼の地の現状はまだまだ未知数。そこで今月号は、ミステリを中心に、SF、映画、文学など、韓国の最新文化事情について探ってみます。(中略)これが日韓友好のささやかな一歩となりますように。 それから10年。引用中では「日本の作品がいくつか輸出されているだけ」とされているが、いまや韓国では日本のミステリが年間100タイトル近く翻訳刊行されている。しかし一方で、いまだに日本に住む多くの人にとって韓国ミステリ界は未知のものである。 このページでは、韓国で唯一のミステリ専門誌『季刊ミステリ』の編集長を務めるパク・クァンギュ(朴光奎/박광규)氏が書いたいくつかの記事を基礎資料として、韓国推理小説の100年の歴史を紹介する。 【注】 人名の表記について ここ数年は、韓国の人物の名前は【1】漢字で表記して現地の読みで振り仮名を振るか、または【2】漢字を使用せずに発音通りカタカナで書くかのどちらかが普通である。「読む」ということだけを考えればどちらでも問題ないが、「入力する」というときに前者は大いに問題になる。たとえば、2009年に邦訳が出ている韓国の推理作家に李垠(イ・ウン)がいる。仮に何かの紙媒体で彼の名前を見掛けて、気になってネット上で検索してみようとした時に、「垠」は読み方が分からないので入力できない(入力が面倒)という問題が発生する。ほかにも、韓国のミステリ作家の名前を見ていると、白恷、黄世鳶、鄭建燮、柳禹提など、入力の仕方が分からない文字が頻発する。 そのためこのページでは、作家の名前は基本的に現地の発音通りでカタカナ書きとし、補助的に後ろに漢字を付けることにする。ただし、日本ですでに漢字表記で知られている作家名についてはその限りではない。 第一章 20世紀初頭~1930年代:韓国ミステリ草創期 第一節 韓国初の創作探偵小説は何か 韓国ミステリの草創期については韓国でもまだ研究の途上にあり、ここ10年でも「韓国初の創作探偵小説」とされる作品は何度か変わっている。2011年現在、日本語で書かれた韓国ミステリ概説としてもっとも詳しいと考えられる3つの資料を見てみよう。 鄭泰原(チョン・テウォン)「韓国ミステリ事情」(早川書房『ミステリマガジン』2000年10月号) 金容権(キム・ヨングォン)「現代の韓国ミステリー事情」(光文社『ジャーロ』4号(2001年夏号)) 米津篤八「韓国ミステリー百年の現在」(李垠(イ・ウン)『アジア本格リーグ3 美術館の鼠』講談社、2009年11月、巻末解説) この中では、金容権(キム・ヨングォン)「現代の韓国ミステリー事情」(2001)が「韓国の推理小説は金来成(キム・ネソン)に始まる」という韓国での通説を紹介している。金来成(キム・ネソン)は1935年に日本の探偵雑誌『ぷろふいる』(Wikipedia)でデビューし、1937年からは韓国(朝鮮)で推理作家として活躍した人物である。単に紙幅の関係でそれ以前の歴史を省略しただけかもしれないが、この通説は、「韓国で最初に探偵小説を書いたのは金来成だ」と誤って拡大解釈される場合があるので注意が必要である。金来成(キム・ネソン)は日本でいえば江戸川乱歩に相当する人物であり、江戸川乱歩以前に黒岩涙香らの先達がいるのと同じように、金来成(キム・ネソン)以前にも推理小説を書いていた人物はいた。近年日本で刊行された『近代朝鮮文学日本語作品集』では、金来成が『ぷろふいる』で発表したデビュー作(日本語作品)「楕円形の鏡」(1935)が「朝鮮で最初の探偵小説である」(1901-1938 創作篇 第5巻)、「朝鮮人による最初の探偵小説である」(1901-1938 評論・随筆篇 第3巻)とされているが、これは誤りである。 次に、韓国推理作家協会の鄭泰原(チョン・テウォン)氏による「韓国ミステリ事情」(2000)を見てみよう。これは韓国でも屈指のミステリ評論家・翻訳家・収集家である氏の手によるものなので信頼が置けるが、これによれば韓国初の創作探偵小説は純文学作家のチェ・マンシク(蔡萬植)がソ・ドンサン(徐東山)という筆名で書いた1934年の新聞連載作品『艶魔(えんま)』だという。 上で見た2つの資料は2001年以前のものだが、その後2002年に韓国の新聞『中央日報』に「韓国初の推理小説『血の袈裟』発見」(2002年10月15日付け、リンク先韓国語)という記事が載っている。この記事では、1926年にパク・ピョンホ(朴秉鎬)(박병호)が発表した『血の袈裟』(原題漢字表記:『血袈裟』)という作品が発見されたと報じられている。これはチェ・マンシクの『艶魔』(1934)や、それ以前の初の探偵小説だとする議論が当時あったチェ・ドッキョン(최독견)の『死刑囚』(1931)よりもさらに古いことになる。この『血の袈裟』は、韓国唯一のミステリ専門誌『季刊ミステリ』に全文復刻されたが、中央日報にすぐさま別の説が提出されるなど、韓国初の創作探偵小説をめぐる議論は紛糾した(中央日報2002年10月23日付け記事「最初の推理小説 「迷宮」にはまる」(リンク先韓国語))。 東アジアのミステリは、中国を起源に日本や韓国などに広まった「裁判小説」にその源流の一端があり、それを基層にして欧米の「探偵小説」を受容することで東アジアの探偵小説が誕生した。そのため、韓国初の創作探偵小説を探る場合にも、作品が「裁判小説」の単なる発展形なのか、それとも欧米探偵小説の影響下に生まれた「探偵小説」なのかが議論になる。上記の記事「最初の推理小説 「迷宮」にはまる」では、イ・ヘジョ(李海朝)(1869-1927)が1908年末から1909年初めにかけて新聞連載した『双玉笛(そう ぎょくてき)』が最初の「探偵小説」と呼べるか否かが議論になっている。 そして2011年現在では、米津篤八「韓国ミステリー百年の現在」(2009)等で示されているように、この『双玉笛(そう ぎょくてき)』を韓国初の創作探偵小説だとするのが一般的のようである。 第二節 イ・ヘジョ(李海朝)による韓国初の創作探偵小説『双玉笛(そう ぎょくてき)』 韓国では「新小説」(Wikipedia)の担い手として知られるイ・ヘジョ(李海朝)(이해조)(韓国語版Wikipedia)は1869年生まれ(比較のために示すと、コナン・ドイルが1859年生まれ、黒岩涙香が1862年生まれである)。1907年に帝国新聞に入社し『帝国新聞』(제국신문)紙上で小説を次々と発表。1908年末から1909年初めにかけて、韓国初の探偵小説とされる『双玉笛(そう ぎょくてき)』(サン オクチョク/쌍옥적/雙玉笛)(写真)を連載した。鄭(チョン)刑事が、笛のうまい兄弟の強盗殺人犯を追うというストーリーの作品である。裁判小説の流れをくむものだが、「犯罪の発生 - 事件の捜査 - 解決」という構成を備えており、また探偵役が偶然ではない証拠と推理で事件を解決することから、韓国初の創作探偵小説だとされる。またこの作品は、タイトルの角書きとして「偵探小説」(정탐소설、偵探小說)ということばが添えられているので、そのことからも、この作品が従来の「裁判小説」とは一線を画す「探偵小説」として書かれたことが分かる。 イ・ヘジョはその後、1910年には毎日新報に入社し、『毎日新報』紙上で小説を発表。1912年には、探偵小説『九疑山』(きゅうぎ さん)(구의산)を連載している。新婚初夜、花嫁が目をさましてみると夫の首がなくなっている。妻は復讐を誓い男装の探偵となって犯人を捜索する――というストーリーである。 なおイ・ヘジョは、1908年、ジュール・ヴェルヌのSF小説"Les 500 Millions de la Bégum"(1879)(現在の邦題:インド王妃の遺産)の日本語訳(または中国語訳)を韓国語に翻案した『鉄世界』を発表しており、韓国でのSF小説の紹介にも貢献している。(1907年にヴェルヌの『海底二万里』が韓国語になっており、これが韓国に紹介された最初のSF小説とされている) 韓国を含む東アジアのミステリの源流の一つである裁判小説については、簡単にではあるが「東アジアミステリの源流」にまとめている。 韓国での最初のSF受容については、「韓国SFに関するネット上の2つの基本文献について」でごく簡単に紹介している。 同時代のアジアの動向 日本では、須藤南翠「殺人犯」(1888年)、または黒岩涙香「無惨」(1889年)が初の創作探偵小説だとされる。 中国では、1885年発行と推定される知非子「冤獄縁(えんごくえん)」が初の創作探偵小説だとされている。ただし、中国に初めて欧米の探偵小説が翻訳されるのよりも11年も早いことから、その発行年に関しては議論がある。 第三節 探偵小説専門作家不在の時代 前述の通り韓国ではイ・ヘジョが先駆的に創作探偵小説を発表したが、この時期にはまだ欧米の探偵小説の韓国語への翻訳はなされていなかった。その後、1910年代以降、欧米の探偵小説の韓国語への翻訳が少しずつ進み、創作探偵小説も次第に増えていく。 (1)黒岩涙香の翻案小説を再翻案した韓国の翻案小説 韓国(朝鮮)では1910年代から1920年代にかけて、日本の小説(翻案小説含む)を翻案した作品が人気を博していた。黒岩涙香の翻案小説もいくつか再翻案されている。主なものを以下に示す。 ※原著のタイトルおよび初出年、黒岩涙香の作品の初出年については、今のところWikipediaでざっと調べただけです。後に調べなおします。 再翻案 黒岩涙香による翻案 原著 ミン・テウォン 『哀史』(1910)(2008年版) 黒岩涙香 『噫無情(ああむじょう)』(1902) ヴィクトル・ユーゴー 『レ・ミゼラブル』(1862) イ・サンヒョプ 『貞婦怨』(1914)(2007年版 上巻、下巻) 黒岩涙香 『捨小舟』(1894) メアリー・エリザベス・ブラッドン 『Diavola』(1866) イ・サンヒョプ 『海王星』(1916)(2007年版 上巻、中巻、下巻) 黒岩涙香 『巌窟王』(1901) アレクサンドル・デュマ 『モンテクリスト伯』(1844) ミン・テウォン 『鉄仮面』(1922)(2008年版 上巻、下巻) 黒岩涙香 『鉄仮面』(1892) フォルチュネ・デュ・ボアゴベ 『サンマール氏の二羽のつぐみ』(1878) 以上の4作品は、2007年から2008年にかけて韓国で刊行された叢書「韓国の翻案小説」(한국의 번안 소설)(全10巻(6作品))で刊行されている【注1】。19世紀末から20世紀初頭にかけて、黒岩涙香の作品はほかに中国語にも翻訳されていた。この当時、黒岩涙香は日本のみならず東アジア中を席捲していたのである。 注1:同叢書で刊行された残りの2作品は、尾崎紅葉の『金色夜叉』を翻案したチョ・ジュンファン『長恨夢』(1913)(2007年版)と、菊池幽芳の『己が罪』(1899)を翻案したチョ・ジュンファン『双玉涙』(1910年代?)(2007年版)である。『金色夜叉』の登場人物「貫一とお宮」は有名だが、その翻案作品『長恨夢』の登場人物「イ・スイルとシム・スネ」(이수일 と 심순애)も、韓国では知らない人がいないぐらいの有名なキャラクターであるらしい。また、『金色夜叉』は未完作品だが、その翻案作品『長恨夢』はハッピーエンドで終わるとのこと。 (2)その他の翻訳・翻案探偵小説 初めて韓国語になった欧米の探偵小説は、1918年に『泰西(テソ)文芸新報』(태서문예신보)に掲載された「忠僕」(충복)だとされる。これはコナン・ドイルのホームズ物の短編"The Adventure of the Three Students"(邦題:三人の学生)の翻案である。ホームズの韓国での受容については、パク・チニョン(박진영)氏がブログの記事でまとめている。 셜록 홈스 시리즈 한국어 번역 연표(シャーロック・ホームズシリーズ韓国語翻訳年表)(2009年9月30日) この当時に紹介された欧米の探偵小説は、主に日本から入ってきたドイル、ポー、ルブラン、ヴァン・ダインなどだった。翻訳者にはヤン・ジュドン(梁柱東/양주동)(韓国語版Wikipedia)、キム・ユジョン(金裕貞/김유정)(Wikipedia)(『ベンスン殺人事件』を『도둑맞은 보석』として翻訳、死後に雑誌連載された)、ヨム・サンソプ(廉想渉/염상섭)(Wikipedia)など純文学界で活動していた人も見られる。 パク・チュンピョ(朴埈杓)(박준표)は1923年には探偵小説『飛行の美人』(비행의 미인)(韓興書林)を出している。これはパリを舞台にした「ジゴマもの」だという(李建志1994)。パク・チュンピョは1926年には探偵小説『黒い箱』(原題『黒箱子』(흑상자))(デジタルハングルミュージアム)を出した。この原作者はアメリカのFred Jacksonだというが、何者なのかはよく分からない。『飛行の美人』の方もおそらく翻案だろう。 この時期の韓国の翻訳・翻案小説についての研究にパク・チニョン(박진영)氏の『翻訳と翻案の時代』(번역과 번안의 시대)(2011年8月)があるが、未見。パク・チニョン氏は上で示した叢書「韓国の翻案小説」の編者でもある。 (3)1920年代~1930年代の創作探偵小説 この時期の探偵小説は翻訳・翻案が主流だったが、1920年代半ばから再び創作探偵小説が登場する。1926年にパク・ピョンホ(朴秉鎬)(박병호)が『血の袈裟』(血袈裟、혈가사)を刊行(最初の発表は雑誌で、1920年ごろ。ウルサン新聞2010年1月6日記事「韓国最初の探偵小説「血の袈裟」」(韓国語)参照)。しかしこれは警察にすぐに押収されてしまい、世に知られず埋もれてしまった。 児童文学作家のパン・ジョンファン(方定煥)(방정환)(1899-1931)(韓国語版Wikipedia)は、児童向けの探偵小説『妹を探しに』(동생을 찾으러)(1925)(2009年9月版)、『チルチル団の秘密』(칠칠단의 비밀)(1926)(1999年版、2002年版、2010年5月版、2010年8月版)、『少年三台星』(소년삼태성)、『少年四天王』(소년사천왕)を発表した。また、「怪男女二人組」(괴남녀 이인조)というコミカルな短編や、外国の短編を訳した「誰の罪?」(누구의 죄?)などの作品が大衆雑誌に掲載されている。探偵小説を発表する際には北極星(북극성)という筆名を使っている。 1930年代に入ると、1931年にチェ・ドッキョン(최독견)が『死刑囚』(사형수)を連載、1933年にはキム・ウンジョン(김운정)が『怪人』(괴인)を発表(連載??)している。 特筆すべきは、純文学作家として知られるチェ・マンシク(蔡萬植)(채만식)(1902 - 1950)(Wikipedia)がソ・ドンサン(徐東山)という筆名で、1934年に『朝鮮日報』に探偵小説『艶魔』(염마)(1987年の『채만식 전집 1 - 인형의 집을 나와서/염마』等に収録)を連載していることである。チェ・マンシクは早稲田大学英文科中退の純文学作家で、当時は『朝鮮日報』の記者。『艶魔』の連載当時、著者のソ・ドンサンがチェ・マンシクと同一人物だと知っていたのは一部の関係者だけで、この事実は1987年に初めて公になった。『艶魔』には名探偵ペク・ヨンホ(백영호)が登場。27歳の独身男性で、シャーロック・ホームズを思わせる設定がなされているという。 またほかに、キム・ドンイン(金東仁)(김동인)(1900-1951)(Wikipedia)などの韓国を代表する文学作家もペンネームでスパイ小説に近い作品を発表している。 最近の韓国では、今まで忘れ去られていた探偵作家の発掘が進んでいる。韓国のミステリ雑誌『季刊ミステリ』2010年秋号(第29号)の特集「戦前の忘れられた二人の作家」では、シン・ギョンスン(신경순)とチェ・ユボム(최유범)が取り上げられている。この号は入手できていないので詳細は分からないが、シン・ギョンスンには推理短編「巌窟の血闘」(암굴의 혈투)、「ミカドの地下室」(미까도의 지하실)、「血塗れの手帳」(피묻은 수첩)、「第二の密室」(제2의 밀실)、チェ・ユボムには推理短編「スナ惨殺事件」(순아 참살사건)、「嫉妬する悪魔」(질투하는 악마)(1933)、「K博士の名案」(K박사의 명안)、「婚約者の魔性」(약혼녀의 악마성)(1934)、「誰が殺したか!」(누가 죽였느냐!)がある。(チェ・ユボムについては http //churi4u.tistory.com/3 も参照) 1937年には金来成(キム・ネソン)が登場し、初の探偵小説専業作家として活躍を始める。金来成については別のページでまとめた。 韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【1】 韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【2】 戦前の韓国推理小説については、日本語の文献としては李建志(り けんじ)氏の東京大学大学院修士論文『京城の探偵小説』(1994)があるが、未見。また韓国語の文献では、オ・ヘジン(오혜진)氏の『1930年代韓国推理小説研究』(2009年)があるが、未見。 第四節 邦訳された20世紀初頭~1930年代の韓国探偵小説 この時期の韓国探偵小説で、一般流通の書籍・雑誌等に訳載された作品は見当たらない。金来成が韓国語で発表した短編変格探偵小説「霧魔」(1939)は拙い訳ではあるが当サイトで公開している。 金来成「霧魔」 (韓国語から翻訳) 金来成が日本語で発表した探偵小説2編を読む方法については、「韓国ミステリ史 特別編 - 金来成 第四章 読書案内」を参照のこと。なお、金来成が日本語で発表したユーモア掌編「綺譚・恋文往来」(1935)は当サイトで公開している。 金来成「綺譚・恋文往来」 (日本語作品) 参考文献 韓国ミステリ史 参考文献 (新しいウィンドウで開きます) 『韓国ミステリ史 第一章』(20世紀初頭~1930年代) ←今見ているページ 『韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【1】』 『韓国ミステリ史 特別編 - 金来成(キム・ネソン)(1909-1957)【2】』 『韓国ミステリ史 第二章』(1940年代~1960年代) 『韓国ミステリ史 第三章』(1970年代) 『韓国ミステリ史 第四章』(1980年代~20世紀末) 『韓国ミステリ史 第五章』(1990年代末~21世紀初頭)(未公開) 『読書案内』
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カードヒドゥン 分類 デバフ コスト 3 レアリティ レジェンダリー 効果 相手のカードを見えなくさせる 詳細 手札の見た目がすべて白地に?マークのついたカードになる。相手から渡されるカードも見えなくなるが、渡される瞬間はカードの動いた位置でどこにカードが挿入されたかが分かる。 相性の良いカード ホットポテト 敵がポテトの位置を見失いやすい ゴミの日 手札を混乱させることができる 対策カード カード名 カード名 画像 画像 対策は難しいが、カードの種類と位置を覚えていれば通常通り戦える カード一覧に戻る
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2012年5月12日 大きな地図で見る 「オランダの推理小説」というものが日本でことさら取り上げられることはほとんどない。オランダの外交官・東洋学者・探偵作家のロバート・ファン・ヒューリック(1910-1967)は例外的に日本での知名度が高いが、その作品が「オランダの推理小説」だと意識されることはあまりないだろう。ファン・ヒューリックは中国を舞台とするミステリを英語で執筆していたからである。 とはいえ、オランダと日本の推理小説界の因縁(?)は浅くない。西洋の探偵小説が初めて日本語に翻訳されたのは江戸時代末期だとされるが、その翻訳探偵小説はオランダの作品だったのである。また、江戸川乱歩は前述のロバート・ファン・ヒューリックと親しい付き合いがあったほか、日本ではまったく無名のオランダの探偵作家W・G・キエルドルフと手紙のやり取りをしたりもしている。以下では日本との関係をメインに、オランダ推理小説の歴史を紹介する。 関連記事:「オランダ語に翻訳された日本の推理小説/ミステリ」(2012年5月12日) Index 江戸時代に邦訳されたクリステメイエルの短編探偵小説2編 江戸川乱歩とオランダの探偵作家の交流 W・G・キエルドルフによるオランダ探偵小説略史(20世紀初頭~1950年代) 1960年代以降の主なミステリ作家 オランダ推理作家協会とフランドル推理作家協会 江戸時代に邦訳されたクリステメイエルの短編探偵小説2編 今から151年前、江戸時代末期の西暦1861年(明治元年は1868年)、洋学者の神田孝平(たかひら)(1830-1898)がオランダの短編探偵小説(または探偵実話)2編を和訳している。これが西洋の探偵物の最初の邦訳だとされている。神田孝平自身がつけた訳題は「ヨンケル・ファン・ロデレイキ一件」と「青騎兵并(ならびに)右家族共吟味一件」。1997年に西田耕三氏が神田孝平の訳文を現代語に訳して出版した際には、タイトルは「ヨンケル・ファン・ロデレイキ殺人事件」、「青騎兵とその家族の捜査の顚末」としている。現代語の方が分かりやすいので、以下、これらの作品については西田耕三氏の訳題を使うこととする。 「ヨンケル・ファン・ロデレイキ殺人事件」と「青騎兵とその家族の捜査の顚末」の作者はオランダのヤン・バスティアン・クリステメイエル(Jan Bastiaan Christemeijer、1794-1872)。この2編は、1820年に出版のクリステメイエル『刑事裁判および人間の過失の実録からなる文書』(短編5編収録、訳題は宮永孝氏に拠る)に掲載されたのが最初だと目されている。その前年にはクリステメイエルの同様の趣旨の短編7編を収録する本が出版されており、1830年にはその2冊を合わせた全12編収録の本が出版されている。神田孝平はこの1830年出版の本から2編を選んで翻訳したのである(この1830年版はGoogleブックスで全ページ閲覧可能)。 この2編は神田孝平が1861年に翻訳してからすぐに広く世間に知られた訳ではなく、最初は写本の形で回し読みされた。「ヨンケル・ファン・ロデレイキ殺人事件」の方は1877年から1878年にかけて「楊牙児(ヨンゲル)ノ奇獄」というタイトルで雑誌『花月新誌』に連載されたのが世に出た最初で、1886年には『和蘭美政録 楊牙児奇談』(Googleブックスで全ページ閲覧可能)というタイトルで出版されている。これらは神田孝平の訳文のまま世に出た訳ではなく、一部が省略されるなど他人の手が加わっていた。なお、エドガー・アラン・ポー(1809-1849)の「モルグ街の殺人」が初めて邦訳・新聞掲載されたのが1887年、須藤南翠(1857-1920)の「殺人犯」の発表が1888年、黒岩涙香(1862-1920)の「無惨」の発表が1889年である。「ヨンケル・ファン・ロデレイキ殺人事件」の邦訳が世に出たのはそれらよりも早かったことになる。 「青騎兵とその家族の捜査の顚末」の方は、1892年に『日本之法律』に「探偵小説 青騎兵」というタイトルで連載されたのが世に出た最初である(川戸道昭氏の論文「ミステリー小説のあけぼの」で明らかにされた)。同時期に『日本之少年』にも連載された。のちに『新青年』1931年4月号にも掲載されている。 さて、探偵小説の嚆矢とされるエドガー・アラン・ポーの「モルグ街の殺人」が発表されたのが1841年なので、クリステメイエルの作品はそれよりも早いということになる。法政大学教授で、原典およびクリステメイエルについての詳細な調査を行った宮永孝氏は論文「楊牙児(ヨンケル)奇獄」(2011)で以下のように書いている。 ポーの先の探偵小説【注:「モルグ街の殺人」】が活字となる二十年ほど前に、オランダにおいてちゃんとした探偵小説が存在したのである。が、オランダ語といった特異な言語のせいか、世間の注意をほとんど惹かず、また大して問題にもされず、こんにちに至っている。 同論文(こちらで全文閲覧可能)の末尾には、宮永氏による 「ヨンケル・ファン・ロデレイキ殺人事件」のオランダ語原典からの翻訳「ヨンケル・ファン・ロデレイケ一件――別名 喜劇の表題(タイトル)によって発覚した二重殺人事件」が付されている。気になる方は、ぜひこちらで実際に読んでもらいたい。 なお、中島河太郎氏は宮永孝氏の調査結果を紹介しつつ、「日本探偵小説史」で以下のような見解を示している。 中島河太郎「日本探偵小説史」『日本探偵小説全集12 名作集2』創元推理文庫、1989年2月、p.609-610より引用 ともかく日本の最初の翻訳探偵小説の身許がようやくつきとめられた。原作は一八二〇年刊行のオランダの作品となると、ポオの「モルグ街の殺人」より、さらに遡ること二十年あまりである。肝腎の原著者については皆目分らないし、また構成の上から眺めても、果たして小説として書かれたか疑問が残らないわけではない。「楊牙児」は(――ネタばれ――)に趣向があり、「青騎兵」は二つの事件を交錯させ、他人を陥れようと種々のトリックを弄するおもしろ味はあるが、ともかく推理的部分は薄弱で、本格的構成はポオに譲らなければならない。 西田耕三氏による神田孝平の訳文からの現代語訳(「ヨンケル・ファン・ロデレイキ殺人事件」、「青騎兵とその家族の捜査の顚末」)は、西田耕三編『日本最初の翻訳ミステリー小説 吉野作造と神田孝平』(耕風社、1997年)に収録されている。「青騎兵とその家族の捜査の顚末」が現代語で読めるのはおそらくこの本だけだろう。なおこの本には、神田孝平が和訳した「ヨンケル・ファン・ロデレイキ一件」と「青騎兵并(ならびに)右家族共吟味一件」、および1877年に『花月新誌』に掲載されたバージョンの「楊牙児ノ奇獄」も収録されている。 おまけ:なお、SFで最初に邦訳されたのもオランダの作品だそうだ。北原尚彦『SF万国博覧会』(青弓社、2000年)によるとその作品は、ジヲス・コリデスの『新未来記』。1868年に近藤真琴によって訳され、その10年後に刊行されたとのこと。横田順彌『日本SFこてん古典』にあらすじ紹介などがあるそうだ。 江戸川乱歩とオランダの探偵作家の交流 江戸川乱歩(1894-1965)がオランダの探偵作家のロバート・ファン・ヒューリック(Robert van Gulik、1910-1967)と交流があったというのはよく知られた話だろう。ファン・ヒューリックは中国の裁判小説に題材をとった狄(ディー)判事シリーズ(ハヤカワ・ミステリで全作品邦訳されている)で知られるが、外交官・東洋学者でもあり、日本語・中国語に堪能だった。乱歩は1949年の大みそか、高島屋の古書展でファン・ヒューリックが中国語から英訳した『Dee Goong An』(狄(ディー)公案)を入手。乱歩はこの中国の探偵小説を「長篇本格探偵小説の体をなしていて西洋のガボリオやボアゴベイに比べても、大して見劣りしない」(探偵作家クラブ会報第33号、1950年2月)と称賛している。乱歩は古書店の店主を通じてファン・ヒューリック本人とも連絡を取り、1950年5月の土曜会(探偵作家クラブの月例会)に招いたりもしている。その模様は、雑誌『宝石』に掲載の座談会「中国の探偵小説を語る」(1950年9月号)で読むことができる(ロバート・ファン・ヒューリック『柳園の壺』[ハヤカワ・ミステリ、2005年]巻末にも一部再録)。なおファン・ヒューリックはオランダの推理作家だが、作品は英語で執筆した。最初の創作"The Chinese Maze Murders"の邦訳が『迷路の殺人』と題されて英語版に先駆けて出版されたのは1951年のことである(2009年刊のハヤカワ・ミステリ版のタイトルは『沙蘭(さらん)の迷路』)。 乱歩は1957年、ファン・ヒューリックの仲介で、オランダの探偵作家のW・G・キエルドルフ(Wilhelm Gustave Kierdorff、1912-1984)と手紙のやり取りをしている。キエルドルフが乱歩に送った手紙によれば、キエルドルフは1956年、オランダの探偵作家クラブであるジェフリー・ギル・クラブ(Geoffrey Gill Club)を創設。会員は約50名。クラブの名称になっているジェフリー・ギルとは、オランダ探偵小説の創始者とされるイファンス(Ivans、本名:Jakob van Schevichaven、1866-1935)の作品で主人公を務めるイギリス人探偵の名前だという。乱歩のもとにはこのジェフリー・ギル・クラブの機関誌『MYSTERIE-Detective』も送られてきている。キエルドルフは機関誌の第3号で日本の探偵小説と探偵作家クラブについて紹介したいと書いているが、それが実現したのかは分からない。キエルドルフは乱歩のほかにも、フランス版EQMMの編集長のモーリス・ルノール(Maurice Renault)、アメリカのドナルド・A・イェイツ(Donald A. Yates)、デンマークのシャーロック・ホームズ・クラブ創設者のヘンリックセン(Henriksen)、フランス在住のペルシャ人フレイドン・ホヴェイダ(Fereydoun Hoveyda、邦訳書に『推理小説の歴史はアルキメデスに始まる』[東京創元社、1981年]等)、オーストラリアの探偵作家アーサー・アップフィールド(Arthur Upfield)など、世界中の探偵小説関係者と連絡をとっていたようだ。キエルドルフが乱歩に送った最初の手紙の原文(英語)は、日本探偵作家クラブ会報第133号(1958年9月)に全文掲載されている。乱歩とキエルドルフの手紙のやり取りがどれぐらい続いたのかは分からない。乱歩はキエルドルフの最初の手紙に対して「詳しい返事を出しておいた」(日本探偵作家クラブ会報第119号、1957年5・6月)と書いているので少なくとも1度は返信したようだが、お互い手紙を1通送ったきりで終わってしまったのかもしれない。 乱歩は海外のミステリ事情の紹介に熱心で、1960年11月の日本探偵作家クラブ会報第158号では英国推理作家協会(CWA)会報1960年8月号の記事を紹介している。それによれば、オランダのジェフリー・ギル・クラブのJacqueline Kempeesが英国推理作家協会に、オランダの推理小説界を紹介する手紙を寄越してきたのだという。英国推理作家協会に寄せられたこの手紙では、ジェフリー・ギル・クラブの会長はピム・ホフドルプ(Pim Hofdorp)とされていた。乱歩は気付いていなかったと思われるが、ピム・ホフドルプというのはW・G・キエルドルフの筆名であり、つまりホフドルプとキエルドルフは同一人物である。 ところで、W・G・キエルドルフとは一体何者だったのだろう。オランダ語版Wikipediaの記事をGoogle翻訳で英語に直すという不確かな方法に頼って紹介すると、W・G・キエルドルフは1912年2月4日生まれ。ピム・ホフドルプ(Pim Hofdorp)という筆名で、1959年から1980年にかけて、オランダのハーグを舞台とする推理小説シリーズを発表した。このシリーズにはハーグについての地誌学的・歴史学的知識がふんだんに盛り込まれていたそうだ。1984年6月9日逝去。残念ながら、その作品の邦訳はない。 W・G・キエルドルフによるオランダ探偵小説略史(20世紀初頭~1950年代) 『探偵倶楽部』1958年7月号にはW・G・キエルドルフの「オランダの探偵小説」という記事が載っている。キエルドルフが乱歩に送った最初の手紙の原文(英語)を読んでみると、その手紙にはキエルドルフがフランス語で書いたオランダ探偵小説略史が同封されていたことが分かる。手紙によれば、モーリス・ルノールが創設したフランスの探偵小説愛好クラブ Club Mystère Fiction の会誌に寄稿したものだという。『探偵倶楽部』に載った記事は、おそらくはこれを翻訳したものだろう。ちなみにネット上を検索してみたところ、Club Mystère Fictionの会誌の目次を紹介しているページがあった(リンク)。キエルドルフの寄稿"Le Roman policier aux Pays-Bas"(オランダの探偵小説)はClub Mystère Fictionの会誌の第5号(1955年11月・12月)に載ったようである。 この時期には乱歩は探偵雑誌『宝石』の編集長となっていたので、キエルドルフの原稿がライバル誌である『探偵倶楽部』に載ったのは少々不思議である。 以下、W・G・キエルドルフ「オランダの探偵小説」に従って、オランダの1950年代までの探偵小説略史を紹介する。 この記事によれば、オランダ探偵小説の創始者であるイファンス(Ivans、本名:Jakob van Schevichaven、1866-1935)は1910年にデビュー。この特異な筆名は本名の一部を拾って作られたものである(J + van + S → Ivans)。イファンスの探偵小説で探偵役を務めるのは、シャーロック・ホームズそっくりのイギリス人名探偵ジェフリー・ギル(Geoffrey Gill)。ワトソン役はオランダの法学博士ウィレム・ヘンドリクス。ジェフリー・ギルの探偵譚は1930年までにオランダ国内に10万人の読者を獲得し、北欧の言語にも翻訳されたという。 イファンスの後継者とみなされていたのが探偵作家のハファンク(Havank、本名:Hendrikus Frederikus van der Kallen、1904-1964)。この筆名はイファンスの筆名と同じやり方で作られている(H + van + K → Havank)。ハファンクはパリ警視庁のシルヴェール警部(Silvère)とその助手シャルル・カルリエ(Charles C.M. Carlier、通称Schaduw[影、シャドー])を主人公とする探偵小説を執筆。2人はヨーロッパ各地で活躍。時にはオランダが舞台になることもあったが、基本的にはフランスが舞台の作品が多い。 大手出版社のブルーナ社が1947年、新人探偵作家発掘のためのコンテストを開始。これによりオランダの探偵小説は飛躍することになる。受賞者の中で特筆すべきはアムステルダムの新聞記者、ヨープ・ファン・デン・ブルーク(Joop van den Broek、1926-1997)。彼の受賞作の『ナドラのための真珠』(Parels voor Nadra、1953)は、ジャカルタの質屋で盗まれた真珠の財宝が主題になっている。この作者はアメリカのハードボイルド、特にミッキー・スピレーンの影響を受けていたという。同時期には、ベルト・ヤーピン(Bert Japin)、アプ・フィッセル(Ab Visser)、ハリエット・フレーゼル(Harriët Freezer)、エリーネ・カーピット(Eline Capit)、ボプ・ファン・オイエン(Bob van Oyen)など続々と若手の探偵作家が登場している。 ちなみにブルーナ社は、ミッフィーで知られるディック・ブルーナ(Dick Bruna)の父が経営していた出版社である。ディック・ブルーナはブルーナ社の推理小説のペーパーバックの表紙デザインを手がけており、その数は2000点以上にのぼるという。その一部は輸入雑貨店assistonのサイトのこちらのページや、古書店dessinのサイトのこちらのページなどで見ることができる。 前述のハファンクの作品もブルーナ社から出版されており、ディック・ブルーナが装丁を手がけていた。ハファンクの作品は邦訳がなく、日本のミステリファンの間でその名はまったく知られていないと思うが、この名前は日本のディック・ブルーナファンの間では有名であるらしい。「ハファンク」と日本語で入力して検索してみると、結構な数の情報がヒットする。 ハファンクは創作のほかに英米探偵小説のオランダ語への翻訳も行っていた。1961年に出版された江戸川乱歩のオランダ語訳短編集『Griezelverhalen uit Japan』の編訳者でもある。もちろん日本語からではなく、1956年に出版された江戸川乱歩の英訳短編集『Japanese Tales of Mystery Imagination』から重訳したものだろう。この乱歩のオランダ語訳短編集もブルーナ社から出版されており、ディック・ブルーナが装丁を手がけたようだ。表紙イラストはこちらで見られる。同社より1981年に新装版が刊行されているが、表紙を見てみると、乱歩の名前よりもハファンクの名前の方が目立っている(リンク)。 ほかの特筆すべき作家に、W・H・ファン・エームラント(W.H. van Eemlandt、本名:Willem Hendrik Haasse、1889-1955)がいる。彼は1953年、65歳で探偵作家デビュー。アムステルダム司法警察のアールト・ファン・ハウトヘム警視(Aart van Houthem)を主人公とする探偵小説シリーズを1953年から1955年の3年間で12作発表した。1955年11月逝去。その作品はドロシー・L・セイヤーズと比較されることもあったというが、キエルドルフは、むしろジョルジュ・シムノンのメグレ警部ものと共通する点が多いと述べている。なお、娘のヘラ・ハーセ(Hella Haasse、1918-2011)もミステリ作家ではないが有名な作家で、父よりも早くデビューしている。ヘラ・ハーセの作品は邦訳される予定があるらしい。 キエルドルフ「オランダの探偵小説」に記述されているのはここまでである。この記事はW・H・ファン・エームラントの1955年11月の死去に言及があり、また1955年のことを「去年」と書いていることから、1956年に執筆されたもの(または1956年に発表することが予定されていたもの)だと推定できる。この記事がClub Mystère Fictionの会誌の第5号(1955年11月・12月)に載ったとする推定とは辛うじて矛盾しない。または、乱歩のもとに送られてきたのは、キエルドルフがClub Mystère Fictionの会誌に寄稿したものに少々加筆したものだったのかもしれない。 1960年代以降の主なミステリ作家 1960年代以降のオランダのミステリ界について、日本で知られていることは少ない。ここでは邦訳のある作家について紹介する。 ヤンウィレム・ヴァン・デ・ウェテリンク(Janwillem van de Wetering、1931-2008)はオランダに生まれ、南アフリカ共和国、イギリス、日本、コロンビア、オーストラリアなど世界中を渡り歩く。日本を訪れたのは哲学の勉強を通して禅に興味を持ったためで、京都で一年半ほど座禅三昧の日々を過ごしたという。その後オランダに帰国して警察官となり、1975年、40代で推理作家デビューした。代表シリーズはアムステルダム警察のフライプストラ警部補(Grijpstra)とデ・ヒール巡査部長(de Gier)のシリーズで、日本では第4作まで邦訳されている。ほかに、日本人の斎藤警部が主人公の短編作品などもある。 ティム・クラベー[ティム・クラベとも表記](Tim Krabbé、1943- )はウェテリンクより10歳以上年下だが、デビューはティム・クラベーの方が早い。1967年にデビューし、現在も執筆活動を続けている。1995年には、前年発表の『マダム・20』(邦訳1996年、青山出版社)でオランダ推理作家協会の黄金の首吊り輪賞を受賞している。邦訳は『マダム・20』のほかに、『失踪』(邦訳1993年、日本放送出版協会)と『洞窟』(邦訳2002年、アーティストハウス)がある。 トーマス・ロス(Tomas Ross、1944- )はオランダ推理作家協会創設の主導者で、会長も務めた人物。本名はウィレム・ホーヘンドールン(Willem Hogendoorn)。1980年ごろから政治小説やサスペンス小説を発表しはじめた。1987年、1996年、2003年に黄金の首吊り輪賞を受賞。1990年にはスウェーデンの推理作家マイ・シューヴァルと合作した『グレタ・ガルボに似た女』がスウェーデンの出版社から刊行されている(邦訳は1993年、角川文庫)。この作品は、それぞれが一章ずつ書き、その原稿を粗訳とともに相手に送り、送られた方がそれに自分なりに手を加えて、また翻訳をつけて送り返す、という方式で執筆されたもので、完成までに3年かかったという。マイ・シューヴァルはマルティン・ベックシリーズの共同執筆者であった夫のペール・ヴァールーが1975年に死去して以来創作から遠ざかっており、『グレタ・ガルボに似た女』は15年ぶりの新作となった。 《世界のミステリ》を特集した『ミステリマガジン』1999年3月号にはオランダの推理作家、クリス・リッペンの短編「芸術」が掲載されている。クリス・リッペン(Chris Rippen、1940- )は48歳で推理作家デビュー。1991年に発表した第2作"Playback"で翌年、オランダ推理作家協会の黄金の首吊り輪賞を受賞。『ミステリマガジン』1999年3月号に短編が掲載された当時にはオランダ推理作家協会の会長も務めていた。 ところで、オランダの南に隣接するベルギーの北半分(フランドル地方)ではオランダ語が使用されており、もちろん、オランダ語で推理小説を執筆している作家もいる。クリス・リッペンの作品の邦訳が載ったのと同じ『ミステリマガジン』1999年3月号には、オランダ語で作品を執筆するベルギー人作家ボブ・メンデスの短編「国王への報告書」も掲載されている。ボブ・メンデス(Bob Mendes、1928- )は1989年に会計士の仕事を辞めてから本格的に執筆活動を開始。1993年には"Vergelding"(復讐)でオランダ推理作家協会の黄金の首吊り輪賞を受賞。1997年には"De kracht van het vuur"(火力)で再度同賞を受賞した。 ベルギーの推理作家としてはジョルジュ・シムノン(Georges Simenon)とスタニスラス=アンドレ・ステーマン(Stanislas-André Steeman)が有名だが、二人はベルギー南部の出身で、創作活動にはフランス語を使用した。 オランダ推理作家協会とフランドル推理作家協会 オランダ推理作家協会(Genootschap van Nederlandstalige Misdaadauteurs[略称 GNM])は1986年創設。同年より毎年、オランダ語で書かれた年間最優秀のミステリ作品に黄金の首吊り輪賞(Gouden Strop、公式サイト)を授与している。この賞の名前は先に言及したヨープ・ファン・デン・ブルーク(Joop van den Broek、1926-1997)が1982年に発表した『黄金の首吊り輪』に由来する。Gouden Strop賞は『ミステリマガジン』1998年4月号p.53では「黄金の首吊り輪賞」、1999年3月号p.35、p.61では「金の投げ縄賞」という訳語が使われている。また、2008年11月号p.66では単に「オランダ推理作家協会賞」とされている。このページでは仮に黄金の首吊り輪賞という訳語を使用しておく。 オランダ推理作家協会は1997年より、年間最優秀新人にシャドー賞(De Schaduwprijs、公式サイト)を授与している。この賞の名前はハファンクの作品に登場するシャドーに由来する。オランダ推理作家協会が主催する賞にはほかに、GNM巨匠賞(De GNM Meesterprijs)がある。 オランダ推理作家協会(GNM)が1986年に創設されたのち、1991年にはベルギー北部のオランダ語使用地域(フランドル地方)でフランドル推理作家協会(Genootschap van Vlaamse Misdaadauteurs[略称 GVM])が創設されている。フランドル推理作家協会は2002年より、オランダ語で執筆された年間最優秀のミステリ作品にダイヤモンドの弾丸賞(Diamanten Kogel)を授与している。前述のボブ・メンデスは2004年、"Medeschuldig"でダイヤモンドの弾丸賞を受賞している。2004年以降、ダイヤモンドの弾丸賞の対象にはオランダの作家の作品も含まれるとされた。 フランドル地方の推理小説を対象とするミステリ賞としては、フランドル推理作家協会が主催するダイヤモンドの弾丸賞以外に、エルキュール・ポアロ賞(Hercule Poirotprijs)というのもある。 関連リンクオランダの推理作家一覧 - オランダ語版Wikipedia フランドル地方の推理作家一覧 - オランダ語版Wikipedia 邦訳されたオランダの推理小説/ミステリ (日本のamazon内に作成したリスト) 関連記事 江戸川乱歩と交流のあった海外ミステリ作家の紹介オランダのロバート・ファン・ヒューリック、W・G・キエルドルフ(当ページ) ソ連のロマン・キム 韓国の金来成(キム・ネソン) ミステリ略史オランダ(当ページ) ソ連/ロシア スペイン・ポルトガル・中南米 イタリア チェコ推理小説略史 インド推理小説探求・受容史
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解決ミステリー 解決ミステリー アーティスト 和泉一織(増田俊樹)&七瀬陸(小野賢章) 発売日 2019年9月27日 レーベル ランティス DLデイリー最高順位 2位(2019年9月28日) 週間最高順位 32位(2019年10月1日) 月間最高順位 37位(2019年9月) 初動総合売上 4018 累計総合売上 4502 収録内容 曲名 タイアップ 視聴 1 解決ミステリー アイドリッシュセブン キャラソン 配信/総合ランキング 週 月日 デジタルシングル 総合シングル 順位 週/月間DL数 累計DL数 順位 週/月間枚数 累計枚数 1 10/1 4 10044 10044 9 4018 4018 2019年9月 13 10044 10044 37 4018 4018 2 10/8 1210 11254 36 484 4502
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ミステリー神殿 ミステリー神殿-1 ※AP30 バトル6火属性と氷属性 経験値 3300 戦利品 ゴールド 4417 カード フレイム・ゴブリン、アイス・グリフィン バトル HP 敵カード構成 1 4600 アイス・アーマー(1200)、フレイム・ウィザード(401)、アイス・フェアリー(401)、ラバ・ジャイアント・ベアー(401) 2 4600 アイス・ストーン・ガード(1200)、フレイム・アラケネ(3879)、フレイム・ウィザード(401)、エリート・フローズン・アーチャー(401)、フレイム・ボール(401) 3 4600 アイス・スピリット(1200)、フレイム・イーグル(3879)、フレイム・ウィザード(401)、アイス・エレメント(401)、ファイアー・フェアリー(401) 4 4600 フローズン・ユニコーン(1200)、フレイム・タイタネス(3879)、フレイム・ウィザード(401)、フローズン・ボール(401)、フレイム・エリート・アーチャー(401) 5 4600 フレイム・タイタネス(3879)、フローズン・グリフィン(3879)、フレイム・ウィザード(401)、アイス・フェアリー(401)、ラバ・ジャイアント・ベアー(401) 6 23200 フレイム・アーク・エンジェル(6466)、フローズン・グリフィン(6466)、ラバ・ジャイアント・ベアー(669)、アイス・フェアリー(669)、フレイム・ボール(669) ミステリー神殿-2 ※AP30 バトル6無属性と火属性 経験値 3330 戦利品 ゴールド 3,823 カード ラバ・グリフィン、ゴブリン バトル HP 敵カード構成 1 4700 フレイム・スピリット(1222)、フェアリー、エリート・フレイム・アーチャー、ゴブリン・ウォリアー 2 4700 ラバ・リザード(1222)、フェアリー、ファイアー・エレメント、ゴブリン・ウォリアー、アラケネ(3954) 3 4700 フレイム・アーマー(1222)、エリート・アーチャー、フレイム・ボール、ゴブリン・ウォリアー、イーグル?(3954) 4 4700 フレイム・ユニコーン(1222)、エレメント、ファイアー・フェアリー、ゴブリン・ウォリアー、タイタネス(3954) 5 4700 タイタネス(3954)、アルカン・ボム、エリート・フレイム・アーチャー、ゴブリン・ウォリアー、フレイム・ストーン・ガード(1222) 6 23500 アーク・エンジェル(6592)、フェアリー(680)、ファイアー・フェアリー、ジャイアント・ベアー、フレイム・グリフィン(6592) ミステリー神殿-3 ※AP35 バトル7氷属性と木属性 経験値 3920 戦利品 ゴールド 5,236 カード アイス・ゴブリン、ウッズ・グリフィン バトル HP 敵カード構成 1 4600 ウッズ・スピリット(1244)、エリート・フローズン・アーチャー、エリート・ウッズ・アーチャー、アイス・ウィザード(414) 2 4600 ウッズ・ユニコーン(1244)、アイス・フェアリー、ウッズ・エレメント、アイス・ウィザード、フローズン・アラケネ(4030) 3 4600 ウッズ・アーマー(1244)、エリート・フローズン・アーチャー、エクスプロード・シード、アイス・ウィザード、フローズン・イーグル?(4030) 4 4600 ウッズ・ストーンガード(1244)、アイス・エレメント、ウッズ・フェアリー、アイス・ウィザード、フローズン・イーグル?(4030) 5 4600 6 4600 フローズン・タイタネス(4030)、アイス・フェアリー、ウッズ・フェアリー、アイス・ウィザード、ジャングル・グリフィン(4030) 7 27700 フローズン・アーク・エンジェル(6718)、エリート・フローズン・アーチャー(692)、エリート・ウッズ・アーチャー、スノー・ジャイアント・ベアー、ジャングル・グリフィン(6718) ミステリー神殿-4 ※AP35 バトル7無属性と雷属性 経験値 3955 戦利品 ゴールド 4,482 カード グリフィン、サンダー・ゴブリン バトル HP 敵カード構成 1 4600 マジック・アーマー(1266)、エリート・サンダー・アーチャー、エレメント、サンダー・ウィザード 2 4600 ストーン・ガード(1266)、サンダー・エレメント?、アルカン・ボム、サンダー・ウィザード、サンダー・アラケネ(4106) 3 4600 ユニコーン(1266)、サンダー・ボール、フェアリー、サンダー・ウィザード、サンダー・ロック(4106) 4 4600 リザード(1266)、サンダー・フェアリー、エリート・アーチャー、サンダー・ウィザード、サンダー・ロック(4106) 5 4600 サンダー・タイタネス(4106)、エリート・サンダー・アーチャー(422)、エレメント、サンダー・ウィザード、スピリット(1266) 6 4600 サンダー・タイタネス(4106)、サンダー・エレメント(422)、アルカン・ボム、サンダー・ウィザード、ウォー・グリフィン(4106) 7 28000 サンダー・アーク・エンジェル?(6844)、エリート・サンダー・アーチャー(704)、フェアリー、サンダー・ジャイアント・ベアー、ウォー・グリフィン(6844) ミステリー神殿-5 ※AP35 バトル7木属性と雷属性 経験値 3990 戦利品 ゴールド 4656 カード ライトニング・グリフィン、ウッズ・ゴブリン、アイス・フェアリー・ラビット バトル HP 敵カード構成 1 4700 ライトニング・スピリット(1290)、エリート・ウッズ・アーチャー、サンダー・スピリット、ゴブリン・シャーマン 2 4700 サンダー・ストーン・ガード?(1290)、ウッズ・エレメント、サンダー・ボール、ゴブリン・シャーマン、ジャングル・アラケネ(4182) 3 4700 ジャングル・ロック?(4182)、エクスプロード・シード、サンダー・フェアリー、ゴブリン・シャーマン、ライトニング・ユニコーン(1290) 4 4700 ジャングル・ロック?(4182)、ウッズ・フェアリー(430)、エリート・サンダー・アーチャー、ゴブリン・シャーマン、ライトニング・マジック・アーマー(1290) 5 4700 6 4700 ジャングル・タイタネス(4182)、ウッズ・エレメント(430)、サンダー・ボール、ゴブリン・シャーマン、サンダー・グリフィン(4182) 7 28300 ウッズ・アーク・エンジェル?(7170)、エリート・ウッズ・アーチャー(716)、サンダー・フェアリー、ウッズ・ジャイアント・ベアー、サンダー・グリフィン(7170) コメント 情報提供お待ちしております。 ミステリー神殿-2 エンジェル泥。 -- 2014-05-16 20 02 46 コメント すべてのコメントを見る
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2010年4月17日 最終更新:2011年6月22日 どこかの出版社で邦訳してくれないかなあと個人的に思っている作品のタイトルをただ並べていくコーナー。 (長編・短編とも、現在入手可能なもの、または公式サイト上で読めるものを挙げる) 1.長編 台湾推理作家協会所属の推理作家による2作品を挙げる。(両方未読) (1)『冰鏡莊殺人事件』(氷鏡荘殺人事件) 林斯諺(りん しげん、リン スーイェン) ネット書店 博客來書籍館:『冰鏡莊殺人事件』(2009年9月) 第1回(2009年)島田荘司推理小説賞で最終候補に残った3作のうちの1つ。受賞作『虚擬街頭漂流記』は台湾・中国・日本・タイで刊行されるが、最終候補作は台湾と中国以外での刊行予定はない。 作者の林斯諺は1983年生まれ。作品の講評は、『オール讀物』2009年11月号掲載の島田荘司「いま、アジアのミステリーに何が起きているのか」で読むことができる。 (2)『鎧甲館事件』 冷言(れいげん、レンユエン) ネット書店 博客來書籍館:『鎧甲館事件』(2009年2月) 島崎博推薦作品。作者の冷言は1979年生まれ。 2.中短編 すでに長編の邦訳が出ている寵物先生と、上でも紹介した林斯諺の作品を挙げる(既読)。 (1) 寵物先生(ミスターペッツ) 短編 「名為殺意的觀察報告」 (殺意という名の観察報告) http //www.books.com.tw/exep/prod/booksfile.php?item=0010328692 (絶版) 短編 「犯罪紅線」 http //www.books.com.tw/exep/prod/booksfile.php?item=0010370313 すでに文藝春秋より邦訳『虚擬街頭漂流記』(長編本格ミステリ)が刊行されている作家さん。 1980年生まれ。 2作品とも、台湾の推理作家が推理小説を掲載しているブログ「台灣推理夢工廠」(台湾推理夢工場、http //mysteryfactory.pixnet.net/blog)で読むことができる。 (2) 林斯諺(りんしげん、リンスーイェン) 中編 「淚水狂魔」(涙水狂魔) http //www.books.com.tw/exep/prod/booksfile.php?item=0010413044 女性を誘拐してその涙を集める犯人と、それを追う女性刑事(主人公)・男性刑事(補佐役)のコンビ、という配役で進むストーリーだが、台湾推理作家協会所属の作家ということでただのサスペンスに終わるはずがなく、通常なら不可能に思えるあるトリックを、仕掛けを二重にすることで可能にさせるという本格推理の技巧が冴える作品になっている。 キャラクターもストーリーも非常に良く、勝手に全訳して日本のどこかの出版社に送りつけようかと思ったほどの作品。 関連記事 台湾ミステリ 読書案内 台湾ミステリについて知るための資料リスト このアジアミステリを邦訳してほしい! 中国ミステリ編 韓国ミステリ編 台湾ミステリ紹介 目次へ